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2020年4月6日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
書きっぱなしで1か月くらい放置していてすみません
タイトルに使った木化「mokka」を商標登録している企業で、その推進責任者に東京で会ってきました。
いろいろ衝撃を受けましたが、その方からぜひ「mokka」を勧めてほしいと依頼されましたので、こういったことを書いたり、地元で皆様に話をしたりして、少しでも広まるようにしていきたいと思っています。
リンク先に自動車メーカーと協力をして木製のコンセプトカーを作った事例が紹介されています。 私が余計なことを書くよりビデオを見ていただくことで、mokkaの想いを見ていただくことが間違いないかと思います。
経年変化で劣化をするのではなくて、年月を重ねることで、「経年美化」をすること。次世代に想いを引き継ぐことを工業製品の最大手のメーカーが共感を持って、4年前のモーターショーに出展していたことを今になって知りました。
木悪説に立って物事を考えると、マイナス100点からのスタート。
私たちはお客様に対して、一生懸命言い訳をしたり、覆す資料を作ったりすることで何とか0点になるような不毛な努力をしているにすぎません。
お客様は私たちにいい気持で仕事をいただいているでしょうか?
木善説に立って物事を考えると、プラス思考ですので、いい仕事をすれば100点満点。 お客様もとても喜んでいただけます。
そんな話を東京でかしこまって聞いてきたのですが、その人と一緒に四国で工事をしていたので、しばらくブログに手をつけることができなかったのです。
<香川県仲多度郡・取材編に戻る 愛媛県松山市・道後温泉編につづく>
2020年2月28日
みなさんこんにちは。 アイアンウッドです。
香川県仲多度郡の、そらとたべるthreeの取材にあたって、ライターさんが言っていたことに引っ掛かりを覚えていたのです。
「木を外部に使うことに抵抗はありませんでしたか?」
ライターさんが特に悪気があって言った言葉ではないのですが、お客様はそんなことはこれっぽっちも考えていなかったのです。
家の中に限らず、外部でも、素材として木を使うことは自然なこととして捉えていて、その自然な選択肢に対して、「悪いイメージを」持つという方向に誘導されていることに凄い違和感を感じたのです。
「ウッドフェンスもウッドデッキも奇麗なのは最初だけ。」と皆さんが真剣に思っているなら、なんで世の中に天然木のウッドデッキ・ウッドフェンスが数多く存在するのだろうか?
別にこの数年の流行というわけではなくて、日本では古来より外部に木材は使われているわけで、寺社仏閣の中には数百年経過しているものもある。
外部に木を使うと、経年変化で材が荒れたり、銀白化をします。
それを良しと思う人もいれば、だめだと思う人もいることは当たり前のことなのですが、私も含め木材業に携わっている人たちでさえ、どちらの人たちの考えに近い立ち位置をしていたのか? と問われると口ごもってしまうような感覚がありました。
それを覆そうと真剣に思っている人に出会うまでは・・・。
2020年2月13日
みなさんこんにちは。アイアンウッドです。
前回紹介したウッドフェンスは、昨年の11月に施工しました。
そちらに2月に訪問したのはなんで????
っていうことを書く前にお店のオーナーの想いを見てください>>>
お店の外にいろいろ木で書いた絵があるのですが、石と煉瓦と木がうまくマッチしていてとても楽しいお店です。
うーん。 私の写真じゃ雰囲気が全然伝わりませんね。
ここはプロにお任せするしかないかなあ????
この日は東京からわざわざ来ていただいたプロのライター兼カメラマンの方とお店にお邪魔しました。
取材のメインは、ウッドフェンスなのですが、せっかくなのでお店や料理もパチリ。
ランチタイムの一押しメニュー「蕎麦+オリーブ和牛のすきやき」
あかん。 坂出の素人カメラマンでは、風景に露出があっていて、料理のおいしさが伝わらない。
近々ライターさんが書いてくれたプロの記事がWebにアップされますので、それは今後のお楽しみということでご勘弁ください。
ここからが私の本業にかかわることなのですが・・・
玄関前にオーナーさんがDIY作ったベンチとか、物入の扉があります。
こういった風景は最初だけがきれいなのでしょうか?
そうなると、「木は腐るものだ」とか、「メンテナンスとか、再塗装とか面倒だ」という後ろ向きの話になるのですが、そうだと祖父の代の家屋は孫には引き継がれないのです。
こちらのオーナーさんの考え方だと、10年経っておじゃやましても、前向きな意見が聞けると思います。
経年変化できっといい味がでるに違いないのです。
2020年2月12日
みなさんこんにちは。 アイアンウッドです。
昨年の補助金のことをいろいろ書いていますが、今日からしばらくは先週(2月4日から7日)のことをいろいろご紹介します。
2月4日に香川県仲多度郡で昨年フェンスの施工をしたお店を訪問したところから話が始まります。
県道沿いに駐車場があって、お店はこの奥の数メートル下(屋根が県道よりもさらに下です)なのです。
このアングルが、県道側からのベストポジションなのですが、何を撮っているかさっぱり分かりませんね。
下からだとこんな感じ。
段差がよく分かるのと同時にフェンスもこの角度だと見栄えがします。
アルミの70角の柱を土に埋めて、高さ1.5mの横張りフェンス。
シェーナステインのウォルナットを3回塗装しています。
お店へのアプローチも木製の階段を作ってみました。
手すりのように見える部分は、フェンスの延長で、高さは1mですが、あとの仕様は駐車場と同一です。
踏板や、蹴込は、ビリアン(ウリン)に同じくシェーナステイン塗装。
周りの風景にとてもマッチしていて、お店に入るのに気持ちが高揚してきます。
階段の途中から見たお店はこんな感じなのですが、お店の話は次回までお待ちください。
2020年1月28日
みなさん こんんちは。 アイアンウッドです。
大阪府泉南郡で施工したウッドデッキ・ウッドフェンス・パーゴラの施工例をご紹介します。
ウッドデッキの床板は、ビリアン(ウリン)材。
その他は、杉防腐加工材
キシラデコール(JASS18 M-307 適合品)・パリサンダ色塗装です。
補助金では、フェンスとデッキ等は別扱いになりますので、手すりを兼ねた部分もフェンスで申請。デッキとは独立をして施工をしています。
パーゴラや、駐輪場の規定でかなり事務局と見解の相違があって、他の案件では却下になったものも多かったのですが、こちらは無事パーゴラも対象として認められました。
よく見ないと分からないかと思いますが、フェンスの柱はウッドデッキの外側に立てています
手すりとして施工するときは、ふつう内側(たいていは外面合わせ)に柱を立てますので、デッキとは一体的にしていないことで、この部分もフェンス扱いにしているのです。
こちらのお宅はこのロケーションが抜群にいいです。
高台で、視界を遮るものが無いですので、このウッドデッキから外をのんびり見ているだけで、なんともいい気分になります。
施工最終日は好天に恵まれて、夕日に向かってパチリ。
いやあいい仕事して、いい風景見れて、大満足。
ただこんな時間に大阪府泉南郡にいたということは、香川県に帰り着くのは夜中。
翌日も朝から仕事があるので、ここでのんびりしているわけにいかないんですよね。
大阪府泉南郡で、ウッドフェンス・ウッドデッキの施工をお考えの方はウッドデッキネットにご用命ください
2020年1月27日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
今回ご紹介する高知県高知市のウッドフェンスは、面白い工夫をしています。
土地が右に行くほど高くなっていて、途中で大きな段差をつけています。
これは、延長が長いフェンスだとどこでも問題になるのですが、水平をとるべきか否か?
緩い勾配の時な勾配なりに施工するケースが多いのですが、今回は基準になる擁壁が段差になっていましたので、それに合わせています
3段になっていますが、奥の方はフェンス自体の高さが高くなっていて・・・
高さ2m強の縦張りフェンス。
風通しを良くするようにまばらに板を張っています。
うーん。 せっかくこんな高さにしたんだから、目隠し重視にしたいところですよね
縦板を可動式にしたら、普段は目隠し重視・強風時には、風通し重視のフェンスになるじゃないでしょうか???
おー ナイスアイデア!!!
これお客様がDIYで施工していた部分の延長で、お客様の考案したものなのです。
何度か書きましたが、今回県外の仕事は、DIYをされている方のお手伝いというような仕事をしたケースが多いです。
プロと違って、面白い発想を皆さんされますので、こちらのほうがいい勉強をさせていただきました。
2020年1月24日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
今回ご紹介する香川県善通寺市のウッドフェンスの施工例は、私が納材しましたが、設計・施工は普段外構をしていない大工さん。
普段やっている仕事の違いで、こだわりがずいぶん違うんだな。 と感じたのですが・・・
杉防腐加工材で組んだ横張りのウッドフェンス。
4段積んだブロックの上に土台を敷いて柱を立てています。
このやり方は水平を取るのが容易ですので、施工はずいぶん楽ですし、見た目がとてもすっきりした感じに仕上がります。
前回も書きましたが、この施工方法の最大の欠点は横揺れに弱いこと。
控えが必須ですが、こちらではブロックに控えを添わせることで、強度を持たせつつできる限り邪魔にならない配置ができています。
横板を柱の内側に収めて、柱が見える収まりにしているのですが、大工さんの仕口として、溝を切って、横板を落とし込んでいます。
写真でうまく撮れませんでしたが、笠木に板金を回して、上からの雨水対策も施されています。
加工場でこういう風にプレカットをしてから現場に来ていました。 とても整理整頓ができていて、現場管理がしっかりしていることがうかがい知れます。
土台と柱の緊結方法は、ほぞを繰っています。
ここが普段内装を仕事としている人のこだわりなのですが、外装だとNG行為なのです。
NGの理由は2点あって、雨水がたまりますので、この部分が腐ること。 もう一つは、木が痩せたり暴れたりしますので、ほぞが緩んで柱がぐらぐらになること。
何回かこちらのブログで、耐朽性の4ポイントをご紹介していますが、私が2番目に重視している構造面で残念ながら大工さんのこだわりがマイナス評価になってしまうのです。
とはいえ、いい仕事をしていることにケチをつけるのはどうかと思いますので、今回のウッドフェンスも◎であることには変わりないのですけど。
2020年1月23日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
今回ご紹介をする香川県高松市のウッドフェンスは、親子で意見が違っていましたので、両方の意見をお聞きしながらいつもとは少し違う提案をしてみました
ヒノキ防腐加工材を使ったウッドフェンスで、高さは1m・3方向に施工しましたので、総延長は40mあります
お庭というよりも畑として利用している場所に施工をしたのですが、できる限り畑には浸食をしないように施工をするように。ということと、お父様には、木材は腐るという観念がありましたので、それを払拭していただけるような工夫をいくつかしてみました
こちらのブログやHPをご覧いただいている方に説明するときは、「きちんとした加圧注入」をしていることや、「K3・K4」の違いを話ししますが、「木は腐る」と思い込んでいる人にいくらこういった説明をしてもなかなか信用していただけません
実証して見せるのが一番ですが、それが実感できるのは10年先の話で、その頃には施工時に話をしたことなんて忘却の彼方。
報われない仕事をしているなあ。 と思いながらも、陰では一生懸命耐朽性を高めるような工夫をしつつ、一目で分かる部分にも工夫をしてみたのです
穴を掘ると、畑が狭くなりますので、10cm幅のコンクリートを打って、土台をアンカーで緊結しました。
これで、「第一関門のできる限り畑に浸食をしない」はクリアしました
土台をコンクリートに密着すると水が抜けにくくなり、腐りやすくなります。
基礎パッキンを挟むことで、土台を浮かしていますので、地際対策もばっちり。
ただし、これをしても補助金の規定では、地際から外れませんので、土台はK4相当の加圧注入をして、木材自体の耐朽性を高めめています。
建築金物を使って、柱を立てています。
これは施工性を考えて採用しているもので、今回の補助金の現場では大半同じ施工をしました。
建築金物はよく考えられていて、強度は抜群です。
ただ、この施工方法は横揺れにあまり強くありませんので、控えは必須となります。
いつもなら柱と同材を使って、土に埋めるのですが、今回は「木材は腐る」と思っている方への配慮として、メッキ鋼板の角パイプを使ってみました。
もう一つ、私からの提案として、この構造で一番に腐る部分「笠木」にはガルバリウムの板金を回してみました。
地際と笠木。 構造面でこういった工夫をすることで、10年先も安心してお使いいただけるウッドフェンスになっているのです。
ここまで書いて塗装のことに触れなかったことに気づいたでしょうか?
塗装は、あくまでも表面の保護です。
しかも再塗装が必須となります。
「木材は腐る」という人は、「再塗装をしたくない」という気持ちも強いですので、間違っても「毎年塗れば持ちますよ」とは言いません。
会社で2回塗って、現場で仕上げ塗り。 3回塗装をしたのですが、お客様は気づいていません。
報われない仕事をしたなぁ・・・
という時もあるのです。
2020年1月18日
皆さん こんにちは。 アイアンウッドです。
これまでウッドフェンスをいろいろご紹介しましたが、全部横張り。
縦張りは無いのか?
って声もそろそろ聞こえてくる頃かと思いますので、今回は瀬戸大橋を渡ってすぐのところ岡山県倉敷市で桧防腐加工材を使って、縦張り(大和張り)をした施工例をご紹介します。
こちらのお宅は12月に施工したのですが、補助金の完成期限に間に合わせるために多くの現場を掛け持ちしていました。
そんな中で、私が施工を一生懸命していましたので、途中の一番味噌の部分の写真を撮りそびれていましたね。
横張りだと、柱に薄板を直接ビス止めしますが、縦張りの場合は、横桟を入れて横桟にビス止めをするようになります。
両面張り(大和張り)ですので、横桟を柱を巻き込むような形で入れ込んでいるのですが、この写真じゃ私の苦労が全然伝わりませんね。
完成したものがこちらです。
木材はすべて桧防腐加工材にシェーナステイン・ウォルナット色塗装。
今回は、耐朽性アップと、将来のメンテナンス性を考えて、柱はアルミを使い、笠木は板金を施しました。
意匠面では、大和張りをすることで、角度によって隙間が大きく異なります。
左の方が密で、右が疎ですが、そういった張り方をしているわけではなくて、角度による見え方の違いです。
完全な目隠しをご要望の方には適しないのですが、適度に視線を隠しながら見えたり見えなかったりのちらリズムを楽しむ方には面白い形状かと思います。
家側から見るとこんな感じ。
あれ? 左に粗い横張りのウッドフェンスもありますね。
前回・前々回ご紹介したのと同じ話なのですが、これも距離稼ぎで私が提案した部分。 本来不要なのかもしれませんが完成したものを見たら、これがあることでメインのフェンスが引き立ていますし、単純に白いブロック塀があるだけよりお庭自体がとてもいい雰囲気になっています。
お客様のご要望をかなえながら、プラスαの提案をする。 去年の春こんな感じで面白がって仕事をしていたのです。
2020年1月17日
皆さん こんにちは。 アイアンウッドです。
今回ご紹介するのは、香川県坂出市で施工した、桧防腐加工材を使って曲線の敷地の境界に立てたウッドフェンス。
ただ曲がっているだけでも大変なのですが、敷地より道路が高いところにあるので・・・
山沿いの畑(右に住宅が隣接)の周囲にウッドフェンスのご依頼がありました。
手前に見える白いコンクリートが、最近きれいになった道路で、ここからの視線を隠したいというご要望がありました。
目隠しというご要望の時に1.8mの高さを提案することが多いのですが、道路が畑より80cm高いところにありますので、1.8+0.8=2.6m。
小学生の低学年でもできる計算ですが、実際に立ててみると想像以上に大きなものになりました。
桧防腐加工材で、柱・笠木・横板を施工、シェーナステインのウォルナット色を塗装しています。
写真では大きさがぴんと来ないかと思いますが、控えが概ね私の背の高さになります。
敷地はこんな感じで直線ではありませんが、施工は直線でないと大変です。
両サイドと真ん中付近の柱の位置を決めて、糸を張ってできる限り境界に近いところに柱を立てましたが、場所によって40cmくらい敷地内に入っているところもあります。
前回と同じ話なのですが、このフェンスだけの工事だと補助金を使う面白みはありません。
「他にフェンスできるところはありませんか?」
ということで、奥のコンクリートの擁壁の上に追加でフェンスをすることになりました。
こっちは擁壁の上の施工であることと、思いっきりカーブしていますので、短い多角形で土台を敷いて、できる限り擁壁の形状に合わせたフェンスを作ってみました。
この形状を事前に図面に落とし込むことは非常に困難ですので、必要と思われる部材を持ち込んで、後は大工さんの知恵を借りながら形にしていきます。
こういった知恵を絞るのも楽しいものです。
商品ページよりご希望の商品をカゴに入れて、購入手続きに進んでください。
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