ウッドデッキの経年変化を見て見よう

 2005年9月に施工をした、会社のウッドデッキについてその後の変化を随時ご覧頂きます。

 両サイド・・・ウエスタンレッドシダー材

 センター・・・クマル材

 ハードウッドソフトウッドそれぞれの施工後の変化をご覧下さい。

 その14  12年経過 

   (2017年8月25日)

      

全体の様子


3回目の再塗装から3年半・新設時から12年経過しています。

塗装は、もう少し我慢できないこともないのですが、秋のスーパーセールに向けて再塗装をしようと思ったのが、運の付き。
さすがに12年経つと、いろいろ粗が目立つようになってきましたね。

遠目に見ると、まだまだ綺麗です。 再塗装をして3年以上経過していますが、色もそれなりに持っていて、再塗装を伸ばしてもいいかな? と思えるのですが・・・
よくよく見ると、いろいろ不具合が見られます。
3分割して見て行くと、一番問題になるのが、向かって右のウエスタンレッドシダー。こちらはメンテナンスの様子を詳しくご紹介します。
真ん中のクマルは凄いですね。 3年前と何ら変化が無いように思えます。
左のウエスタンレッドシダーは、右に比べるとまだ綺麗です。
これは、動線に大きな原因が有るものと思われます。
向かって左側には小屋が有る関係で、滅多に人が歩きません。 真ん中がメインの通路で、右側にも多くの人が歩きますので、右側のデッキの方が傷んでいるのです
  

      

 メンテナンスその1 右側のデッキの補修

  




その1 傷んだ床板について

写真(上)の右の方で、床板が白っぽくなっているものがあります(白い柱のあたりです)
この材は、手前から1mほどが腐っていました(左に大きな割れが入っています)


写真(中)は、この材をはぐったもので、写真(下)は、取り外した床板を裏返しにしてみたものです。
写真(中)をよく見ると、ビス穴を中心に大きく割れているのが分かります。
これが褐色腐朽によるもので、ウエスタンレッドシダーの腐りの典型的な例です。
褐色腐朽菌にやられると、見た目にはそんなに傷んでいないのですが、内部の細胞が完全にやられていて、木材の強度が全くなくなります。
ウエスタンレッドシダーでウッドデッキウッドフェンスを組むと、10年前後まで綺麗だったものが、急激に傷むことがよくあります。
急に傷んだのではなくて、木材の内部が腐っていたものが表面に現れますので、それまで傷んでいることに気づかなかったケースが大半ではないかと思われます。

ビスを抜いたときは、この床板は張り替えないと駄目かな?
と思いながら、裏返したり、小口を確認したりしたところ、とりあえず裏返せば何とかなりそうに思えましたので、この材を裏返して再利用をすることにしました。

これで、一件落着のはずだったのですが・・・

あれ?
あれ、あれ??

これやばいじゃないの???


手前から二本目の根太が白くなっています。
ありゃ? 白色腐朽菌にやられたかな???
ドキドキしながら隣の床板もはぐって見たのです。



その2 根太の補修

根太は、米栂土台を使ってます。
3枚床板を外すと、傷んでいる部分の全体像が見えてきました。
白色腐朽菌にやられるとこんな感じで白くなって、繊維がぐずぐずになります。
ただ、褐色腐朽と違って、こちらは木材の強度は保たれていますので、駄目な部分を切除すれば、それ以外の場所はまず、大丈夫。

削ってみないとどこまでやられているかが分かりませんので、サンダーがけをすることにしました。

写真(下)の通りで、ほんの少し削っただけで元の健在な木材が出てきましたので、まだ大事にはなっていなかったようです。


ここで、塗装をしてもいいのですが、ちょうど来月からHPで販売を開始する予定の薬剤がありますので、それを使用します。
「木部用シロアリ防除剤、アクアアリゾールTC」
水性でとても塗りやすく、防腐・防カビ・防蟻効果に優れている薬剤ですので、今回のメンテナンスにはうってつけです。

色は3色あって、今回使用したのは、オレンジ。
HPでは、オレンジの刷毛塗り用と、無色のスプレータイプを販売します。
商品としては、グリーンもありますが、HPでは紹介しておりません。
また、少量のタイプだけをご紹介していますので、大量に使われる方は、Eメールでお問い合わせください。

根太の上部は傷んでいる場所はありませんでした。
サイドが同じように白くなっている場所がもう一か所有りましたので、そちらも同様の処理をしてみました。

丈夫で傷んでいる場所はありませんでしたが、大きな割れがありましたので、念のために水抜き穴を空けて、根太の補修完了です。

 




その3 幕板の補修

3年前に幕板を「踏み抜く」と書きました。
そりゃそうです。
床板の木口に向かってビス止めをしていただけで、まったく下地を作っていなかったのです。
「よく、こんな仕様で12年も持ったよ」

って言うしかありません

根太は、米栂土台を使ってます。
新しい材を使ってもいいのですが、このデッキはできる限り余っている材を有効活用するのがポリシー。
どこかの現場で使った余り(90cm程度のもの)が3本有りましたので、これで下地を作ることにしました。
写真のように、小口には「木部用シロアリ防除剤、アクアアリゾールTC」を塗って、下からウリンの20x105の端材で既存の根太に繋ぎます。

ビスも12年前には、いろんな素材のものを使っていました。
写真で左から3本がステンレスで、それ以外は鉄製。
鉄製の中には、ビスを抜くときに折れてしまったものもありましたので、10年以上ウッドデッキを持たそうと思うのなら、小物の素材にも気を使うべきだというのが分かります。

下地の補修が完了しましたので、床板を再度伏せて、2時間半を掛けた今日の仕事完了。


    

 再塗装(1回塗り)

8月26日に再塗装をしました。
油性の塗料で会社に余っていたものをかき集めました。
左から、
シェーナステイン・ウォルナット
キシラデコール・ウォルナット
シェーナステイン・リーフグリーン
キシラデコール・ピニー(丸い缶と四角い缶の2つ)
ノンロット・イエローオーク
こんなことを書くとメーカーの人に怒られそうですが、油性の塗料はメーカー違いのものを混ぜても問題無く使えますので、この機会に余計な在庫の整理もしようと思っているのです。


ウエスタンレッドシダーには、シェーナステインのウォルナットとリーフグリーンを3:1くらい混ぜると黒っぽいこげ茶になります。
写真上が、塗装途中で、コントラストがハッキリしているのがお分かり頂けるかと思います。
2枚裏返した材はこの日2回塗りをしていますので、この時点では他の材と色も馴染んでいます。

写真下は、塗装完了時です。
裏返した材も前回と違ってプレナーを掛けておりませんので、良い感じで馴染んでよくよく見ないとどれが裏返した材かよくわかりませんね。

クマルの方は、ノンロットをメインにキシラデコールのピニーを隠し味に少々。

結局半日くらいで終わらせるつもりの作業が丸一日掛かってしまいました。

上塗りもしないといけないのですが、それは少し先にしましょうかね。
           
 再塗装2回塗り(2017.10.01)
 
9月の下旬よりめっきり涼しくなりました。 2回目の塗装を10月1日に行いました。
建物に近い側から塗装をしました。
屋根が多少掛かっているのと、壁に近い部分はさほど傷んでいませんので、このあたりはとても快調に塗っていたのですが・・・

ふとこの先が傷んでいたな!
せっかくだからあの部分の延命措置を施そうか!!
ってまたまた余計なことを考えたので少々手間を掛けてから塗装をしようとここで筆を置いたのです。
細筆に持ち替えて、オレンジ色の薬剤(アクアアリゾールTC)を塗布します。
水性というか、水そのものですので、こんな割れにどんどん薬剤が浸透していくのが実感できます。
写真右のようなもうすぐ寿命が来そうな部分に念入りに塗り込みます。

左がアクアアリゾールTCで、下地処理をしたところです。
濡れていますが、晴天だと数十分で表面は乾きますので、その後油性の浸透性塗料(シェーナステイン)で仕上げます。
特にこのあたりは、幕板の木口がむき出しですし、床板と幕板の接点に水が溜まりやすく腐りやすい場所です。
シェーナステイン防腐効果が抜群ですが、油性ですので深い場所までは浸透をしません。
幕板を取り外してシェーナステインを塗れば、肝心な部分に手が届きますが、このままでもアクアアリゾールTCなら、割れに沿っていろんな場所に浸透しますので、このまま塗っても防腐効果が見込めるのです。
2時間半で、2回目の塗装が終わりました。
8月の1回目の時は半日掛かりましたので、時間はほぼ半分。
塗料も良く伸びますので、半分程度で上塗りが完了です。

向かって右のウエスタンレッドシダーのデッキです。
こちらが通路になっているため、動線になっているため傷んでいる木が多いです。
特に傷んでいるのが、手前の方(写真右上)と、白い柱の付近(写真右下)
白い写真の付近はかなり前から裏返したり、よくない材を見つけていましたので、ずっと同じアングルで撮った写真があります。
手前の部分は、今回傷んでいることに気付いたため、これから定期的に注視していこうと思っています。
左側のウエスタンレッドシダーのデッキ。
こちらはデッキの横に建物があるのであまり人が歩きません。
右側に比べると傷んでいない材が多いのですが、やはり手前の方に悪い材が集中しています。
真ん中のクマルのデッキ。
いやあ こうなると、ハードウッドの真骨頂と言わざるを得ませんね。
こちらは全く傷んでいる部分がありませんので、この先が楽しみです。
 
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