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インターネットでは新旧の様々な情報が混在をしますので、誤解をしている方もいらっしゃることと思います。
名称を変更するにあたり、2009年2月末現在の実情をご案内いたします。
この樹種は原産地はカリマンタン(ボルネオ)島ですが、カリマンタン島は世界で3番目のとても大きい島で、大半はインドネシアですが、一部マレーシアやブルネイの3国になっています。
この島をカリマンタンと言うのが正解でしょうか?
あるいはボルネオと呼ぶのが正解なのでしょうか?
以前はボルネオの方が通りがよく、今はカリマンタンと言う人の方が多いのではないかと思います。
カリマンタンと言うのはインドネシア語で、ボルネオと言うのは英語になりますが、いずれの名称でも島が違うということはありません。
近年現地での呼称を使われることが多く、カリマンタン(ボルネオ)という表記が親切なのかも知れません。
このことと、ビリアン・ウリンの違いも実は同じなのです
インドネシアより輸入をされるとウリン(インドネシア語)・マレーシアより輸入をされるとビリアン(英語)となります。
輸入国が違うだけで、同じ材なのですが、ウリンという名前で大フィーバーをした関係で、今ではいずれもウリンとして流通をしているのが実情です。
2006年よりインドネシアのウリン材輸出規制がとても強化をされ、2007年以降日本に入っている「ウリン材」の大半は、マレーシア産になっていますので、いつまでもウリンと言う名称を使う方が事実には合っていません。
当サイトでもマレーシア産に切り替わってしばらくはウリン材と表記をしていました。
合法木材を推進する立場上、原産地に合わせた材の表記にしておかないと、公共用途等輸入元の証明書を必要とされる物件に対応できないという非常に困ったことが起こります。
そのため、インドネシア産ウリン材の在庫がほとんど無くなった2008年8月よりウリンと言う名称を止め、ビリアン材として販売をしているのです。
ウリンを広める過程で、ウリン=いい材で、ビリアンは1ランク落ちるという表現を多くの会社がしていましたので、ビリアンはウリンよりも材が劣るのではないかという疑問を感じる方もいらっしゃったかと思います。
実際に原産地が切り替わった当初は、とても材の品質が落ちていましたので、その懸念もあながち間違いでは有りませんが、多くの方が誤解をした比較をされていると思います。
マレーシア産とインドネシア産をを比較してどちらが上かどうかという議論は、両方から同じように輸入をされて初めて成り立つ議論です。
また昔の材は良かったという人がいますが、残念ながら未来には向かえますが、昔に戻ることはできないのです。
現在入手可能な材の中で良材なのか否かを議論すべきですが、残念ながらビックリするような良材もあれば、そこそこのものもあります。
材の品質に関して、産地の差より大きな差は、現地製材所の検品体制と、国内での再検品体制かと思います。
当社は、当サイトで一般小売りもしていますが、木材市場・木材商向けの卸売りが中心ですので、いわゆるプロ向けの品質を考えた材を販売しています。
ここにきてまた潮目が変わって来ました。
一部インドネシア産のウリン材の新規入荷も見込めますので、2009年3月より実態に合わせてビリアン(ウリン)と併記をするようにいたしました。
表記の違いが品質の差ではありませんが、ウリンという名称を併記することで皆様の安心になるのであればと思っていますのでこれまで同様ビリアン(ウリン)材をご愛顧くださいますようお願いいたします。
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