<VOL.9 ぜーんぶデッキ編> の施工

管理人の施工日誌

2004年12月

1 設計・木拾い

2004.12

さて、10月に見学会をしてから以降、いろいろなデッキの施工依頼が来るようになりました。その中でパーゴラのご要望も結構あったのですが、なかなか実現せずにいました。

そんな中、ウッドデッキネットのお膝元坂出市のO様からご依頼を頂き、初めてチャレンジをすることになりました。

家の南側は道路側に駐車場をとり、奥はお庭。

ご要望としては、土の部分は全てウッドデッキにし、既存のカーポート以外は全てパーゴラ（屋根付）にしたいとのこと。

隣りとの視線を考えると現在のブロックでは低いので、ウッドフェンスで視線を遮ります。

コンクリートもタイルに貼り替えたかったのですが、そちらは予算の関係でカット。

シンプルだけどでっかいデッキ&パーゴラ。さて如何になることやら。

DATA

デッキ 16.14㎡（5.38mx3m）

パーゴラ 29.13㎡（9.71mx3m）

図面>>>JW_WIN PDF

木拾い( エクセル)>>>

施工時間

10日（15人工相当）

2 パーゴラの柱を立てよう

2004.12.16-17

これまでは、管理人（杭田）と工事監督（Yさん）の2人で全ての現場をこなしてきましたが、さすがに今回は勝手が違いますので、大工のNさんに応援を頼みました。

まずは外壁に桁を打ち付けます。ステンレス万能ビス90mm（一部120mm）を使用。

このあたりは特段問題はありません。

続いて束石を固定。

後の作業性を考えるとキチンとレベル合わせをしたいところです。

今回はオートレベルを使ってキチンと位置を合わせました。

本業が建築なのでこういった機械は最初からありますのでありがたく使わせて頂きました。 DIYerの皆さんごめんなさい。

柱と桁は、このように地上で縫い付けてから立てました。

このあたりの手際はさすがに大工さんに応援を頼んだ甲斐がありました。

仮止めをして、方杖を付け、垂木をビス止めします。

3人掛りでここまでの作業が丸1日掛かりました。

さて、写真には残っていませんが、もう一日前の工程があります。

パーゴラはレッドシダーですので保護と見た目を考えて木材天然保護塗料プラネットカラーを塗りました。

私（杭田）とお施主様とでウエスで擦り込みます。

全部塗りきるには1日半掛かっています。地味な作業が一番時間が掛かるんですよね。

3 波板を張るべし

2004.12.18,20

さて、おばかさんの私はこの工事は3～4日でできると真剣に思っていました。だから大工さんは1日、工事監督のYさんには2日しかお願いしていなかったのです。

18日と20日は私一人で波板を貼りました。（19日は日曜）

クリアのポリカ波板を張るという話はしていたのですが、横桟を40cmピッチで入れようとしたところでお施主様よりストップ!!!!!

横桟を多く入れると思ったような雰囲気が損なわれると言うことで、2時間くらいああでもないこうでもないと思案して、横桟を2本だけ入れて、垂木に多めに止めると言うことで納得して頂きました。

うーーーん。この時点で予定の時間オーバー。まだデッキやフェンスは全然手付かず・・・

困った。

4. デッキに取り掛かろう

2004.12.21-22

愚痴を言ってもはじまりませんが、まさかこのデッキをほぼ一人で作る羽目になるとは思いませんでした。（少しだけYさんも手伝ってくれましたが・・・）

束石を置き、防草シートを貼り、プラ束を立てます。

床板はいつものようにボール盤で下穴を空け、座掘りをしてから根太にビス止め。

3mもある床板を使ったのは初めてでしたので、どの工程も一人で作業をするのは辛いものがありました。

ウリンは反りが少ない木で、これまでのように2m以下の材を使うと反りが問題になることはありませんでしたが、さすがに3mともなると結構反っているのが気になります。スペーサーを噛ませ、バールでこじて何とか形にしていきます。

5. ようやくフェンスに!

2004.12.23-24

ここからは施工の写真を撮っていませんでした。

23日はYさんも手伝ってくれて、1日でフェンスを大体貼り終えました。

この数日奥様とああでもないこうでもないと考えた挙句、隙間や風通し、隣りとの視線を考えてこのようなデザインに落ち着きました。

6.クリスマスのお約束

2004.12.24

今日はクリスマスイブ。

このお宅には小学生のお嬢ちゃんがいるのですが終業式。

さて帰って来るまでにどうしても作らなければいけないものがあります。

そう、おばあちゃんと一緒に座るブランコ!!

おじさんからのささやかなクリスマスプレゼントです。

7. 仕事納めの日に

2004.12.25-28

ブランコのあとは、物入れ。

この3日間にあと何をしていたか思い出せないのですが、作業が完了したのは12月28日。仕事納めの日でした。

まあ最初にいい加減な約束をしたものです。

3～4日どころか、10日も掛かってしまいました。

でも何とか年内にできたと言うことで許してくださいね。

さて、このお宅には長くお邪魔をしましたので、これまでとは違った感慨があります。

初めてWRCにウッドコートを大量に塗りましたが、擦り込むのは随分時間が掛かります。奥様の協力がなければ年を越していたかも知れません。

でも手前味噌ですがなかなかいいものができたと思います。

ブランコは大好評で、24日以降、いつお邪魔してもお嬢ちゃんはここに座っていました。

正月にはおばあちゃんやおじいちゃんも来て、みんなでブランコに乗ったと楽しそうに話してくれました。

お母さんも良いスペースができたとご満悦!!

このお宅でこの場所に対する強い想いを感じました。デッキ、パーゴラ、フェンス、ブランコ、物いれ。どれも必要なものなのです。どれにも家族の想いが詰まっているのです。

ここで過ごす新しい時間は、これまでのものとは違った記憶になることでしょう。

本音を言えば年末の忙しいときにココで時間を取られたことは痛かったのですがそれ以上に来年に向けてウッドデッキのある風景に対する大きな自信と希望がみなぎりました。

2004年の暮でウッドデッキネット第2幕終了です。

2005年7月皆様に感謝をしながら・・・杭田正夫

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